静電気 (2001/03/04)
| 私の家では布団の中の暖房具としてプラスチック製の湯たんぽを使っている。以前は確か電気毛布を使っていた。が、なぜか最近は湯たんぽである。管轄はカミさんだから理由はよく分からない。が、よほど寒いときでない限り湯たんぽの方が有り難いと感じるようになった。電気毛布は不自然に熱が加わり続けるけれど、湯たんぽは適度に温度が低下して行く。この湯たんぽは、たぶん子供が生まれたときに、子供用に買って使っていたものと思う。 先日、布団の中で湯たんぽがどこに行ったか分からなくなった。そこで布団に潜って湯たんぽを探した。湯たんぽを見つけて触ると、何と光が出た。静電気だろう。面白がって湯たんぽを手で撫で回すと湯たんぽの回りで線香花火のような光がいつまでも出続ける。見事なものだ。 そのくらいであるから、今の時期、身体には静電気が溜まっているのかも知れない。そう言えばこのところ、金属に触れると静電気がビビッと来ることが多い。一番多いのは研究室のドアノブである。電車やバスの取っ手に触ってもよく静電気がおこる。暗闇だったら光が見えるのだろう。 静電気があっても実害は何もない。が、心配なのはコンピュータや記憶メディアである。静電気が流れて手にも持った記憶メディアがダメになることがあるのではないか？ アメリカ研究コースの卒業生でＹ君という男がいた。１年ほど前、彼からメールをもらった。今は故郷の山口で英語の先生をしているという。Ｙ君が学生でいた頃、私やＹ君は大学の研究室でよく「現代大戦略」というパソコンのゲームをしていた。当時はＮＥＣのＰＣ９８という機種だった。メディアは今は目にしない５インチのＦＤである。このＦＤのうち、Ｙ君が使ったものはなぜか決まってダメになってしまった。Ｙ君が静電気か何かで人間磁石になっているのではないか、と学生と冗談を言い合った。口の悪い奴が「Ｙにヒモをつけて吊るすと、きっと顔が北を向くぜ」と冗談をいったものである。あるいはこのページをＹ君が見るかも知れない。 |
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