躑躅 (2001/05/04)

　ツツジと読む。
　赤紫のツツジの花がきれいだと感じた。緑の中に色が際立っている。本日、咲いているのに気がついた。いつ咲いたのかよく分からない。昨日も咲いていたのか、本日にわかに咲いたのか。並んだ低木に同じ色の花びらが続いている。
　花というのはしばしば、存在自体に気づかない。ツツジというのは特に､よく見かけるせいか特に感動はない。しかし本日、空が曇り日中でもやや暗かった。その天気の中でツツジの色が鮮やかに映る。晴れた日なら気づかなかったかも知れない。
　近くにあるハナミズキは、４月上旬に芽をふいたと思ったらすぐに大きな白い花をつけた。今は葉をつけて緑が多くなり、花はあまり見えない。
　４月には世間の緑はまだ色が浅かった。次第に濃い緑を周囲で見かけるようになった。緑濃くなると花の色がよく目立つ。もうじき初夏になってゆくのだろう。このところの雨は梅雨を連想させる。
　家では梅雨になると、１日か２日、ストーヴを炊く。梅雨冷があるためだ。が、本日､梅雨ではないのにやや寒く、ストーヴを炊くことになった。夜になって部屋が熱くなり過ぎた。戸を開けるとツツジが見えるかと思ったら、あいにく見えない。

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