続・ヤモリ (2001/06/12)
| 昨年に引き続き、我が家の台所のガラス戸にヤモリが姿を現した。日記によれば５月２０日の日曜日が今年最初である。その日以来、ヤモリは時折姿を見せる。２匹で現れることもある。１階の台所ではなく、２階に行く途中の階段のガラス戸に現れることもある。家の中から見えるのはそのヤモリの腹だけである。夜、ガラス戸は家の内部の光を出して明るいため、たぶん虫が寄ってくるのだろう。その虫をヤモリが食べる。ガラス戸は良い餌場なのだと想像する。 が、このヤモリに最近はハラハラしている。先週から我が家に猫のチーコが居ついたからである。猫の習性なのかどうか、チーコは庭に出て爬虫類を捕まえる。蛇やトカゲである。むろん何れも小さい。この湿った時期、身の細いトカゲが塀などをつたわって走っているのを見かける。そのトカゲをチーコが捕まえて食べるらしい。先日はトカゲを口にくわえたまま家に上がり、新聞紙の上でトカゲを食べていた。後で見たら新聞紙の上にはトカゲの頭だけが残っていた。結構凄まじいものである。 先日、チーコはガラス戸に映るヤモリの姿を認めたらしい。ヤモリは流しの脇のガラス戸の向こう側にいて、中からはガラス戸越しにその姿が見える。だから取ろうとしてもガラス戸が邪魔をしてヤモリはとれない。けれどもチーコはガラス戸に近づこうと流しに跳びついた ―― と思ったらステンレスの流しに腕が滑って床に落ちてしまった。そこは猫である。チーコに怪我はない。とはいえ、無様なところを見られてチーコは面目を失った、というのが私のカミさんの解説である。 ヤモリはヤモリとして、できれば無事にその生涯を全うさせてあげたい。 |
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