天気予報 (2002/03/22)

　夜中、平均的には０時頃に私は自宅からインターネットに接続する。メールをチェックし、ニュースサイトを見て世間で何が起こっているかを眺める。私の定着した習慣である。
　この習慣にニュースサイトの天気予報を見る、という行動が昨年の１２月末頃から加わった。明日雨が降るかどうかに関心はない。注目するのは最低気温である。最低気温を見ながら、温室においた暖房装置に電源を入れるかどうかを判断するためである。
　密かに昔のことを思い出した。私は中学校時代、天文気象クラブという軟弱クラブに入っていた。天体望遠鏡を持っていないので私は気象班に回った。中学校２年生のときは毎日、元日も欠かさずに百葉箱に通い、最高気温、最低気温、降水量、雲量などを記録していた。退屈でも続けるということにはある種の快感がある。

　外の猫にとっては幸い、この冬は暖冬だった。積もるほどの雪も降らなかった。毎日天気予報を眺めていた、その感想では、この冬で一番寒かったのは１２月の末だったろう。このときは、ヒーターなしの状態で、温室の中に置いた猫用のお椀の水に厚い氷が張った。が、私の恐れとは反対に、例年最も寒さを感じるセンター試験の前後の日も、異例なほどに暖かかった。ニュースサイトの天気予報で最低気温がマイナスになることはあまりなかった。
　私は北埼玉に住んでいる。だから天気は「さいたま市」を参照する。気温でいえば私の住所はさいたま市ほどは暖かくない。ちょうどさいたま市と熊谷市の中間くらいだろう（むろん熊谷の方が寒い）。といっても、多くの天気予報サイトでは、「さいたま市」でも最低気温などは熊谷のデータを用いる。
　天気予報を見ていて気がついたことの１つは、さいたま市と東京でも気温の差があることである。冬の間、最高気温については東京とさいたま市でほとんど差がない。しかし最低気温では数度、さいたまが低い。海に近い東京と内陸との違いだろうと思う。

　今年が記録破りの暖冬であったことは、天気予報を眺めながら分かったけれども、外の猫の行動を眺めていても分かることだった。暖かいせいか、１月の末頃には外の猫たちが発情したらしい。実はそれまで、猫Ａはオスであろうと思っていたけれど、メスであることが分かった。ということはもしかして、そろそろ子供を産む、ということもあるのだろうか、などと考えている。
　暖かくなったとはいえ、まだ気温が上下する余地はある。今日の天気予報では、明日の朝は最低気温が１０度と、暖かい。しかし明後日の最低気温は１度に下がり、次の日の月曜も寒いままらしい。このような上下を繰り返しながら本格的に春になるのは例年のことである。

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