掟 (2002/11/24)

 11月後半のある土曜は一人日帰りで郷里に行く予定だった。その前の土曜に行くつもりであったがあいにく風邪をひいた。そこで次の土曜に行くと郷里の母には告げていた。
 予定の土曜の前日の金曜に、明日はカミさんの誕生日であることに気がついた。大学からカミさんに電話すると、下の娘も明日がカミさんの誕生日であることに気づいたという。
 家族の誕生日は家族全員で祝うのが我が家の掟である。祝うといっても、ケーキとかフライドチキンを買ってきてみんなで食べる、という程度であるけれど、欠かしたことはない。家族の中では、野良猫であった猫のチーコの誕生日は分からない。が、家に住み着いた日を誕生日の代わりにしている。
 明日はどうしたものかと思案しつつ、すぐに思いついたのは郷里からは早めに戻ってケーキかチキンを買いに行くことである。
 次の土曜はやや早めに家を発った。1時間半ほどで郷里の家に着いたと思う。多少の時間を過ごしてから郷里を発ち、自宅近くのK駅に電車で戻った。
 改札付近でカミさんと落ち合うはずだったけれど、見当たらない。数分してカミさんが現れた。駅改札近くのケンタッキーに行ってチキンやビスケットを買った。さらに駅前の不二家で小さいケーキを5個買って帰宅した。

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