イノリ揚げ (2003/01/04)
| 昼食時に職場の近くの不二家レストランに行くことがある。不二家レストランには定番のランチメニューがあるけれども、私は鶏の竜田揚げランチを頼むことが多い。必ずしも竜田揚げが好きだという訳ではない。好き嫌いが多い私としては、安全策は竜田揚げランチになる、というだけの話である。好き嫌いが多いとどうしても選択肢が狭まってしまう。 どこのメニューだったかは忘れたが、一時期、ナスの挟み揚げをよくたのんでいたと記憶している。切ったナスの間に挽肉などを入れてフライのように揚げた代物である。ナスは油をよく含み、挟むことで美味しくなる。 たいぶ昔の話である。どこかの、たぶん関西の大学の先生から手紙を頂いた。何の用件かは覚えていない。覚えているのは末尾に儀礼として「ご活躍を祈り上げます」と書いてあったことである。「祈り上げ」？ 通常なら「お祈りします」とか「お祈り申し上げます」と書くところ、「祈り上げ」ということで何やら凄みのある、呪術的な響きになるではないか。 とはいいながら、今も覚えているのは、「祈り上げ」という文字を見たときに思いついた言葉が「ナスのイノリ揚げ」だったことである。 年賀状の文句を考えながらふとそんなことを思い出した。 |
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