秩序 (2003/08/13)
| この９月末に２歳になろうという息子のＹは我が家の無秩序の源泉である。台所や居間や廊下には缶詰、調味料の容器、玩具などが転がっている。身体も大きくなり力も強くなった息子は、今やいろんな引出しを開けては中から物を床に出す。床にいろんな物が転がっているのは日常的な光景になってしまった。 それでも息子は奇妙な所で秩序を求める。自動車や列車など、車のついた玩具を、列車を長く連結するように同じ方向でつなげて行くのである。通常は玩具類をそうするけれども、醤油や油の瓶やパックを並べることもある。縦につなぐことが多いけれど、横に、つまり側面同士をつないて先頭を同じ方角に向けて並べることもある。ポイントは２つある。１つは玩具、調味料の容器といった特定カテゴリーに属する対象を並べるのであり、カテゴリー間の混在はないことである。２つ目は、縦につなぐにしろ横につなぐにしろ、対象物の先頭を同じ方角に向けることである。 カテゴリーに属する物を取り出して同じ方向に連結するというこの奇妙な秩序感覚が何に由来するのか、私には分からない。 もっとも息子は機関車トーマスという絵本を好んで開く。絵本では列車がつながっているから、あるいはその光景を再現しているのかも知れない。 |
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