コスモス2003 (2003/09/04)
| 拙宅の荒れた庭では５、６月頃からコスモスが固まって茎を伸ばす。９月始めの今、茎は高い方で１メートル５０程度になっている。コスモスの林と呼びたくなる。まだ花はほとんどつけていない。 花をつけないコスモスは地面に垂直にすっと茎を伸ばす。横から眺めると杉の林を連想させる。花をつけるに従い枝は太くなり、１つのコスモスが何本かの茎から成り立っているように見えてくる。花の重みで枝が揺れるので、コスモスは曲線的な生き物へと変わる。 コスモスの林の中で野良猫がよく休んでいる。姿を隠すのによいのだろう。暑いときにはそれなりに日陰になるのかも知れない。 庭の別の一角では今年もヒマワリが咲いている。といっても今までヒマワリが群生していた場所に昨年、娘のピアノ用のサイレントハウスを建てたので、例年に比べるとヒマワリの咲く面積は少ない。加えて今年の夏はあいにく日照が少なかったためか、ヒマワリにいつもの勢いがない。一番背の高いコスモスは２階に届く高さであったけれども、８月の台風で倒れてしまった。 それでもヒマワリは許された環境の中で茎を伸ばして花を咲かせた。夏らしい彩を拙宅に与えてくれた。 むろん良いことばかりではない。ヒマワリの周囲には蜂が多い。７月に私は蜂に刺されて数日難儀した。また刺されてひどいことになるのを恐れ、ヒマワリに近づくことを避けている。 |
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