猫餌鳥 (2004/05/25)

　外猫で野良の赤白猫の具合が悪くなってからというもの、水に漬けた固形食糧を用意するようになった。食べられないときにも水に漬けて柔らかくなった食糧なら食べられるようだ。普通の固形食糧を入れたお椀の他に、水に漬けた固形食糧をお椀に入れて温室や物置の入り口に置くのである。カミさんの話では、大島弓子という漫画家は水で柔らかくした固形食糧をあげて仔猫を育てたと書いていたという。もともと栄養価が高いから、それだけを食べていれば持つのだろう。赤白は具合の悪いときには水に漬けた固形食糧だけを食べるように思う。多少良いときには普通の固形食糧を食べる。が、猫は猫で気まぐれに食べているだけなのかも知れない。

　しかし水に漬けた固形食糧というのは、時間が経つとグシャグシャになって汚らしく映る。乾いていればよいけれど、水につけているとバイ菌も繁殖するような気がする。そこで水に漬けた固形食糧はある程度古くなると捨てる。捨て場に困り、水に漬けた固形食糧を入れたお椀を、庭にある高さ１０数センチのコンクリートブロックの上に置いておいた。すると小鳥がやって来てその食糧を食べるではないか。
　魚と同じように鳥には練り餌（ねりえ）をやるらしい。水に漬けて柔らかくなった固形食糧は練り餌と同じなのだろう。

　雀がこの食糧を狙って降りてきては飛び立つ。もう少し大きい、尾の長い鳥もよく食べに来る。１羽１羽の鳥の消費量は少ないと思うけれど、団体であるから全体の消費量は多い。餌が相当あっても１、２時間もすればなくなってしまうこともある。
　もっとも、鳥は猫を避ける。だから家猫のチーコが庭で陣取っているときには小鳥は降りてこられない。そんなときはチーコに見えない場所に小鳥用に餌の皿を置いておく。

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