赤猫と３匹の子猫 (2004/06/27)
| 我が家の敷地によく出没する若猫３匹とは、赤の入った白猫２匹と赤猫（茶のトラ猫）である。白猫２匹は兄弟のように見えるから、私は勝手に白猫兄弟と呼んでいる。この白猫兄弟は以前から我が家の庭で飛んだり跳ねたりしているけれども、赤猫はやや行動が違った。白猫兄弟が飛び回っている間にも、赤猫は木立に隠れるようにじっとしていることが多かった。 家猫のチーコはこの若猫を見ると追い出しにかかった。チーコが赤猫を追尾して近所の家まで追いかけたことは何度もある。そのときにはチーコの方が赤猫より強かった。 この赤猫は我が家の物置に出入りするところをよく見かけるようになった。我が家の庭にあるイナバの物置は、昨年末辺りからずっと、入り口を少し開けたままにしてある。最初は猫のＡがこの中に入って過ごせるように、という配慮からだった。実際Ａは物置に入ったことがある。Ａがいなくなってから後にも、怪我をして血を出していた赤白猫がこの物置で１週間ほど暮らしていたことがある。 赤白の具合が悪い間に、私は物置の中を、猫が過ごせるような配置にしておいた。むろん赤白猫のためである。しかしその後、この物置の中に入るのは赤猫になった。 赤猫が物置に出入りするようになって以後、チーコが物置に入ると赤猫に追い出されたことがある、とカミさんがいう。その後も庭で、赤猫とチーコが「口喧嘩」をするけれども、どうもチーコが負かされる、という。この時点で赤猫の方がなぜか優位に立ったのである。 赤猫は白猫兄弟に比べると胴体が太く見えた。もしや赤猫は妊娠しているのではないか、と私はカミさんに話した。 つい先日の朝、私がこの物置の近くにいると、小さい赤の子猫が１匹、物置の縁の下に入ってゆく。その後から赤猫が現れた。赤猫に子供が出来たのだ、とそのとき悟った。赤猫が強くなったのは、母となって守るべきものができたためだろう。 娘が学校に出かけた後、赤猫の子供を見たことをカミさんに告げた。その子猫を捕まえて手なずけ、避妊手術をさせよう、そうしないと際限なく増えてゆく、とカミさんがいう。しかしどうやって子猫を捕まえたものかと思案した。無理に捕まえようとすると、赤猫は子猫を連れてどこかに去ってゆくだろう。それも可哀想な気がする。 そこで動物病院の獣医の先生に相談することにした。動物病院が開く時間に電話をかけて、女医の先生に聞いてみた。結局、餌づけしかないという。生後半年経っていれば避妊手術はできるという。 私が仕事から帰ってからカミさんがいうには、子猫は３匹であるらしい。カミさんが子猫に興味を示し、物置付近で餌を出していたら親の赤猫と一緒に３匹の子猫が姿を見せたという。可愛かったという。 次の日の朝、私が２階の部屋から眺めていると、赤猫が３匹の子猫と一緒に寝そべっているのを見かけた。デジカメでその様子を撮影した。 ちょうどそのとき、庭に赤白猫が現れたのが見えた。私は庭に出て、まず物置の近くに皿を置き、安い缶詰食糧をあけた。子猫は隠れているけれど、赤猫は現れてその食糧を食べる。赤白猫にも別個に食糧をあげた。 ２階から眺めていると、食べ終わった赤白猫と赤猫は離れた場所でともに、背中を見せながら毛づくろいをしている。その仕草、動作がやけに似通っているように見えた。 |
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