飛び出しモモちゃん (2004/10/07)
| 子猫のモモに薬を与えないでよいと動物病院で言われてから１週間ほどがたった。その間にもモモは大きくなったように思う。８月のはじめにモモを連れてきたときが 550gだった。１週間ほど前に計って 1.55Kg だから、ほぼ３倍になっている。今はもっと体重は多いだろう。 外見も猫らしくなった。小さいモモの風貌は、異様に目が出ていて、サラ金のＣＭに出てくるチワワか猿のように思えた。が、ここで暮らすうちにまず胴体が長くなった。その胴体は長くてもやけに細い感じがしていたけれど、食欲が増すに従って太くなった。気がつくと顔が、いかにも猫らしくなってきた。 よく食べる。身体の大きさは成猫の半分くらいだけれど、食べる量は成猫に近いように思う。 モモはよく軽く飛び上がる。着地が軽い。まるで昆虫が飛び上がるようだった。しかし大きくなるにつれ、着地のときに重い生き物の音を出すようになった。 猫は小なりといえどもトラのように歩く。モモの歩き方も次第にトラのようになったと思う。 身体が大きくなるにしたがって問題も出てきた。今までのモモは、私の８畳の部屋に閉じ込めていればよかった。小さい上に病気のモモは私の部屋で弱々しく横たわっているだけだった。そのモモは次第に元気になり、部屋の中を飛び跳ねるようになった。段々とこの部屋では狭くなった。 もし他に猫がいなければモモを家の中全体で飼うところである。しかし家猫のチーコがいる。チーコは悋気が強く、他の猫とは折り合わない。ガラス越しにモモを見ると威嚇にかかる。動物病院の先生によれば、チーコは「箱入りだから」という。 それでも、大きくなったモモをこのまま私の部屋に閉じ込めておくことには無理がある。カミさんはモモを、１階のチーコの近くに連れて行こうといった。しかし私が難色を示した。モモも可愛いけれども、チーコは長く一緒にいた家族なのだ。そのチーコが嫌がることをすぐにやる気にはなれない。チーコが家を出て行ったりしたら可哀想だ。時間をかけろ、と私はいう。 モモのいる私の部屋は襖１枚で廊下と仕切られている。問題はその襖を開けるときにモモが部屋を飛び出してしまうことである。すごい速さで駆け抜ける。モモをブロックしながらでないと部屋には入れない。 今は半分くらいの機会で、襖を開けるときにはモモが部屋の外に出ることを覚悟しないといけない。部屋を出たモモは階段を降りることはなく、多くの場合、娘の部屋の中に飛び込む。娘はモモがいるのを嫌がることが多いけれども、娘が部屋にいないときにはそのままにしておく。幸いなことに、モモは私の部屋の猫トイレ以外では排泄をしていない。 |
 メール |