落とし屋モモちゃん (2005/05/28)
| 私は物をよくなくす。腕時計や財布、万年筆が見つからないことはしょっちゅうである。原因はいろいろあるだろう。まず私は目が悪い。だから必然的に物が見つからない。だけではない。私の部屋は常に混乱している。だからどこかに何かがあってもなかなか見つからない。 見つからないことには外的要因、というか生命論的？要因もある。その第１は息子のＹである。Ｙはなかなか几帳面な性格で、雑然とした秩序を整理しようとする。その辺に置いた物をどこかにしまうのである。問題は、そのまま置いといてくれれば見つかるものを、しまうから見つからなくなることである。 もう１つの大きな要因は私の部屋猫のモモちゃんである。モモは上にあるものを下に落とす。 モモのこの行動は見た目には猫によくある仕草である。手（前足）で対象を少し叩き、反応を見る。生きているかどうかを確かめるのだろう。叩いたものが動かないと見るや、少し場所を動かそうとする。猫が小さい生き物をいたぶるときの仕草である。 仕草自体はよく見るものであっても、他の猫、例えばチーコや毛長、あるいは赤白が同じように、上にあるものを下に落とす訳ではない。少なくともモモちゃんほど頻繁ではない。 モモちゃんのこの行動が何を意味するのかは分からないけれど、モモちゃんは時折私の机の上、あるいはキーボードの上に来て、近くの物を手で探り、机の下に落として満足する。部屋が整理されていれば落ちても問題ないかも知れないが、混乱した畳の上に物が落ちるとなかなか出てこないのである。 |
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