コロちゃん（１） (2005/06/18)
| コロちゃんとは赤の母猫が生んだ赤のオス猫のことである。父親が同じがどうかは分からぬものの、モモちゃんの弟にあたる。しかし風貌は、毛の色以外はモモちゃんとは似ていない。 昨年の夏、いよいよ弱った子猫のモモを母猫は見捨てた。そのモモを私が保護して薬を与えながら育てていた頃、母猫はまた発情した。 母猫のことは何とか捕まえて避妊手術をしようとしたけれど、メス猫は警戒レヴェルが高い。結局捕まえることができなかった。そのうち、母猫は姿を消した。しばらく現れなかったけれど、子猫を２匹連れて我が家の敷地にまた現れ始めた。１匹がオス子猫のコロちゃんであり、もう１匹がメス子猫の黒子（クロコ）である。知らぬうちにこの２匹の子猫にも名前が付いた。コロちゃんと名づけたのは上か下の娘である。全体にコロコロしているからコロちゃんになったと思う。 コロちゃんは顔も身体も丸みを帯びて見える。モモちゃんの毛が硬いのに対し、コロちゃんの毛は柔らかい。父親は当時母猫とよく一緒にいた赤のオス猫か、尻尾の短い赤白猫だと思う。尻尾の短い赤白猫は尻尾以外では赤白と似ており、赤白との間に何らかの血縁関係があるように思う。 赤白を初めとした赤猫一族にはある身体的な共通性がある。尻尾の先が曲がっているのである。赤白がそうであり、母猫も同じである。コロちゃんの尻尾は尻尾の短い赤白猫ほどではないにせよ、短い。しかし先はやはり曲がっている。 このコロちゃんはなぜか人懐こい。上の娘が草を猫じゃらしにして遊んでやったら、木の枝をくわえて娘の方に走ってきたという。コロちゃんは面相からすると愛嬌がないけれど、そんな訳で人に近づくことにあまり警戒心がない。(続く) |
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