本妻と愛人 (2005/12/23)
| 朝起きて気になるのは猫のことである。庭猫にして半家猫の大白たちは飢えてはいないと思うけれど、食糧をあげたいと思う。私が庭に出るとほぼ決まって、大白（オオジロ）、小白（コジロ）、小黒（コクロ）が現れる。なかなか現れない黒子（クロコ）と母子（ハハコ）も現れることが多い。時折、このファミリーとは異なるテレビ猫もやってくる。 実は２階の私の部屋にはモモちゃん、コロちゃん、毛長（ケナガ）がいるけれども、こちらは部屋に閉じ込めているので管理上、問題はない。どうしても後回しになり、大白たちへの給餌が終わらないと食糧をあげに行かない。 実は本家家猫はチーコである。普段はチーコは、私が起きるときにはまだ寝ている。だから大白たちに食糧をあげることには難がない。しかしチーコが起きていて、庭の猫に食糧をやりに行こうとしてチーコと目が合うと、すぐに外に出ることは躊躇する。やはりチーコが一番偉いから、まずチーコのケアをしないといけないと思う。そこでまず、チーコの食事を作ってあげる。そうしないと、本家家猫としての立場があるチーコはグレてしまう恐れがある。 他の猫を触った手でチーコに触れると、チーコは不機嫌になって、ニャーといって私を引っかく。手に噛み付く。悋気が強いのだ。だから時折、手を洗ってからチーコに触れる。他の猫のところに行くときには、なるべくチーコに目を合わせないように気配りをする。この気配りのおかげで、チーコにあげる食糧は段々高価になっていった。 いろいろ疲れるな。これをたとえて言えば、本妻の他に愛人を抱え、本妻にも愛人にも気を遣って苦労しているようなものであろう。そう私が言うとそばでカミさんが「よかったね」と冷たく答える。 |
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