起こし屋チーコ (2006/11/12)
| 布団で寝ていると時折、重みを感じる。地縛霊ではあるまいに、そんなときは家猫のチーコが上に乗ったのだろうと思うと、はたしてそうである。上に乗らないまでもチーコは寝ている私に近づいてニャーと鳴く。私を起こしに来る。起こされて起きるのは主に私であるせいで、チーコは私を目指して来ることが多い。 起きるのは普通は面倒だ。面倒なときには私はチーコを布団の中に招き入れて一緒に寝る。喜んで布団に入るときにはチーコの身体は冷たい。中に入ってもすぐに飛び出すこともあるが、ずっと寝ていることもある。 私が起きるとチーコは私の足元について来る。食糧皿のところに行くと確かに、食糧がほとんどない。入れてあげると食べ始める。 チーコが寝る場所はここに住み始めてから頻繁に変わっているように思う。以前はよく、居間の棚の上の猫ベッドで寝ていたけれど、最近はその場所で寝るのを見かけることはない。人間の寝る寝室で一緒に寝るか、居間のソファーの上である。寒くなると人の近くの布団の上に寝る。私が時々、チーコの上に何かをかけてあげる。 先日、私を起こしに来たチーコを私が布団の中に入れた。私は起きたが、チーコはそのまま寝ていた。チーコが布団で人間のように寝ている、とカミさんがいった。 |
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