トイレ禍　 (2006/11/16)

　私の職場の建物である教養学部棟は古めの冴えない４階のビルである。そのビルで夏休みが終わってからトイレ工事が始まった。各フロアにトイレがあるが、その全てが同時並行で工事中になる。ということは、この建物では全くトイレが使えない。使えない期間が２週間や３週間であれば我慢も出来るが、なんと３ヶ月間、何時終わるかハッキリしないけれどたぶん年末までかかるらしい。
　その間、隣の建物にトイレを借りに行く。だから「ちょいとトイレ」という訳には行かず、決心してトイレに行かないといけない。
　何も一度に全てのトイレの工事をすることもなかろうに、と思うが、４階の全てが工事中になっているから目を疑うほどである。ここの施設課は、建物には人間が住んでいることを考えずに工事の手配をしているのではないかと思うことがある。

　なぜこうなったのかはハッキリしない。予算が決まるのが遅れて夏休みに工事が出来なかった、という話は聞いたけれど、予算は見込みで夏から工事を始めてくれてもよさそうではないか。
　なぜ３ヶ月もかかるのかも理解しがたい。トイレ工事なんぞは休みの土日に集中してやればすぐに終わりそうな気もする。土曜はやっているけれど、日曜は工事をしないそうだ。日曜も工事をする会社に頼めばよかろうと思うが、そうは行かないらしい。
　平日の昼間は工事は休んである。が、それでも時折、授業中にうるさい。誰かが文句をいったらしぶしぶ、工事は止まったらしい。工事を請け負った側もいい迷惑であるように思う。

　で、今までだとしばしば、授業時間で教室に行く前にトイレ、ということがあった。が、最近はトイレに行っていると時間がかかり過ぎるので、あえて行かずに我慢して授業をすることもある、などとは学生には言いにくい。
　大学で委員会があるときも、遅れると思ってトイレに行かずに出席すると、以外に時間がかかって辛いこともある。
　夜になってさあ帰ろう、と思ってもトイレに行きにくいこともある。近い隣の建物のドアは夕方以降は閉まってしまう。事務室でカードキーを借りれば建物は開けられるが、そこまでしてトイレに行くより我慢して帰ろう、ということになる。
　おかげで、最近は、家に着くとまずトイレに駆け込む。

メール