伊右衛門の鈴 (2007/06/12)
| 伊右衛門といっても四谷怪談ではない。お茶のサントリー「伊右衛門」のことである。 このお茶はだいぶ前から、本木雅弘と宮澤りえでテレビでコマーシャルをやっている。私のカミさんは以前から本木雅弘が好きらしく、そのコマーシャルもよく見ていたと思うが、私もそのコマーシャルは好きだった。 で、このお茶は実際、旨いと思う。自販機で買えるお茶の中で旨いと思うのはこの伊右衛門くらいである。 私の母は亡くなる直前、数日、大宮の病院に入院していた。私が病院で伊右衛門のボトルを買って母に飲ませると、母は旨いといった。その後、伊右衛門を買ってきてくれといわれて買いに行ったこともある。 大学に行ってキャンパス内のローソンで私はよく、飲料、食糧を買って研究室で食べる。お茶を買うときはやはり伊右衛門が多い。 先日、ローソンでペットボトルのお茶を買おうとすると、伊右衛門のペットボトルにおまけの鈴が付いていた。携帯ストラップのような紐に小さい真鍮の鈴が付いたものである。そろそろ風鈴の季節だからであろうか。その伊右衛門のボトルを買って研究室で見てみると、その鈴には花柄がついている。さらに見ると、１２ヶ月ごとの花をあしらった１２種類の鈴がおまけになっているらしい。この鈴のは何の花であるかは分からないが、私の誕生月は２月であり、２月の花は紅梅だという。この鈴は紅梅ではない。 次の日、やはりローソンでお茶のボトルを買った。今度はおまけの鈴が誕生月の紅梅であるボトルを探した。 かくして紅梅の鈴を手に入れた私はその鈴のストラップを筆箱に付けた。 余った昨日の鈴を見ると、その花柄は牡丹のように見える。私のカミさんの故郷には牡丹園という名所があり、私も何度も行っている。 家に帰ってその鈴をカミさんにあげると、カミさんは自分の携帯に付けた。 |
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