硝子戸の外 (2007/11/27)
| ２階の自室でＰＣに向かって座っていた。この部屋の中には何匹も猫がいる。が、その時は猫たちは私に近づいていなかった。 私の右脇にはガラス戸越しにベランダがある。そのベランダで猫の声がする。見ると、庭猫の１人（１匹）のメスの小黒（コクロ）だった。 私の家の屋根は急であるから、この屋根を登って来る猫は多くない。もともとは運動能力の高い大白（オオジロ）だけがベランダまで登って来た。その後、たまに小黒が登ってくることがあった。今回やってきたのは久しぶりである。 私の部屋のオス猫のモモちゃんがガラス戸越しに小黒に近づいた。モモちゃんは生れて間もないときに死にそうになっていたところを保護した猫である。母親は小黒と同じ母子（ハハコ）であるが、モモちゃんを保護してこの部屋に隔離した後で小黒は生まれたので、庭で一緒にいたことはない。 小黒はしばらくいたけれど、そのうちベランダから姿を消した。 夜中になって私がドアを開けて庭に出ると、上の方から猫の声がする。見ると小黒が隣の家の屋根にいて、屋根伝いに小走りに移動している。小黒は隣の家の屋根から我が家の屋根に飛び移り、ついで庭に降りられそうな場所に移動しているように見えた。降りられる場所とは、温室の所である。案の定、我が家の屋根に移った小黒は、屋根の温室近くの場所まで移動し、屋根から温室の屋根に飛び移り、さらに地面へと降りてきた。私の足元を通り過ぎて玄関の近くまで行くと、小黒は小白や黒と合流したのである。 |
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