男の朝　 (2008/04/19)

　夜、家に帰ってテレビでＮＨＫの番組を観ていた。山田ナントカという、工場再生を多数手がけて来られた方の話だった。その方の日常生活の映像で犬の散歩をしているところが映る。「山田の朝は犬の散歩から始まる。」なかなかキまっている。今日もグレートな朝だぜ、とか言っちゃってさ、犬を連れまわすんだろうな。こういうところは、犬はいいよな。ところが猫になると：

──　高木の朝は猫の世話から始まる。にゃぁー

なんかしまらないよな。なぜだろう、と思っているとカミさんが、

──　犬の飼い主は犬の主人だけれども、猫の飼い主は猫の召使だもんね。

なるほど、そこか、と思った。
　あえて試みたことはないが、猫は首輪をつけて散歩させることは、まずできない。猫は好き勝手に行動してしまう。何かしてやっても当然という顔をしている。好意は示すが感謝はしない。つまりこの、奉仕的な召使生活に耐えられるかどうかが、犬と猫の違いなのかも知れない。

　実は私、眠いのを押していつも早起きして猫の世話をして回る。食糧をあげるだけで済む元気猫はよいけれど、中には病気で、手のかかる猫がいる。猫の世話で朝食もとれないことがある。召使生活だよな、とつくづく思う。

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