計算モデルで社会のメカニズムを推論する

私が現在意図しているのは、計算モデル(computational models)で社会のメカニズムを推論することです。計算モデルとは通常の「文科系」の言語的モデル（自然言語で記述した説明）とも、数理モデルとも異なります。コンピュータ言語によって記述したモデルです。計算モデルを実験することをコンピュータシミュレーションと呼びます。 　計算モデルの利点は数理モデルに比べてモデル構成が容易、柔軟であることにあります。計算モデルはいわば derivation machine です。自由にいろんな要因を導入し、その結果何がうまれるか、何が導出されるかを実験するために用います。現在、いろんな分野で計算モデルが試作され、計算モデルでなければ得られなかった知見を蓄積しつつあります。計算モデルないしシミュレーションの利点と欠点は「社会心理学におけるコンピュータシミュレーションの利用」サイトで議論しています。 （計算モデルの意義、問題点については、後日書き足そうと思っています。）